風 流 剣 士

セプテンバー・ソング

セプテンバー・ソングは私が高校生の頃流行したアメリカン・ポピュラー・ソングである。
「5月から12月までの時間は長いけれど、9月の声を聞くと残された日々は少なくなる。
だから貴重な日々を貴方と一緒に過ごしたい」
と、人生の秋を歌っている。今まさに晩秋にいる私にふさわしい歌だ。
人生の中で、自分は今どのあたりにいるのかを、四季から考えてみるのは
ロマンチックな表現だと思う。

風 流 剣 士
空青澄める秋の空を見上げながら雲が流れて行くのを見てると、ふと昔のラジオ番組
「風流剣士」という放送劇のテーマソングを思わず口ずさむ。

 1952年、菊田一夫さんの「君の名は」が放送されてその時間帯には銭湯がガラガラに
なったという話がありました。
 そのころはまだ子どもでしたから「君の名は」には興味は有りませんでしたが、その
放送劇の前に村上元三作「風流剣士」と言うのがありました。

そのテーマソングが、最近急に思い出されて、朝目が覚めると頭に浮かぶ。
もう70年以上も前のことだが番組の内容は記憶に定かでないが、
歌詞だけははっきり覚えてる、何故だろう。
今にして思えば「主人公、馬之助」なる素浪人の生き方、最後のフレーズに
ある種の格好良さを感じたのかもしれない。


高い空見て考えろ 風が流れる 雲が飛ぶ

今日は斬り合い 明日は戦(いくさ)武士は強いがよいと言う 

しかし この世で絶えぬのは金も持ちたい 恋もしたい
立身出世を夢に見る欲で固めたその中で

侍だとて 忘れてならぬ それは風流 風流ごころ


「風流剣士」は、だいすきなラジオ番組でした。
剣の達人でありながら争いごとを好まず、
すべての試合で逃げ切る
という話は、その当時も今も戦いはいけない
ことだというのが背景に
ある思いがして感銘を受けていました。
少年のころ耳にしたこの歌の文句が
妙に脳裏に焼き付いています。



近頃信じられない事が多い世の中、急がず急がず、いつまでも心の中に風流心を。

 
参照 インターネト情報

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